トビタテ!オーストラリア留学

「トビタテ!留学JAPAN」多様性人材コース8期生として、オーストラリアに留学中の大学生です。留学に関して感じたことなどを投稿していきます!

日本の大学とオーストラリアの大学の違い

留学先の大学ってどんな感じ?

自分もオーストラリアへ留学に来る前から疑問には思っていたけど、あまりイメージが湧かなかった現地大学での授業。日本の大学との比較で良い点・悪い点を挙げてみました!

履修の仕組み

日本の大学では異なる授業を週に10コマ以上取ることが多いですが、オーストラリアでは学期につき4コースを選びます。それぞれのコースごとに大体Lecture(講義)・Tutorial(参加型ワークショップ)が付きます。

 

ちなみに私がオーストラリア国立大学(ANU)で取っている授業がこちら↓

・International Business 

世界でビジネスをするときに考えるべきリスクとか金融の仕組みとか全般に学べる。課題ではオーストラリア企業のCEOにまだ進出していない国を次のターゲットとして推薦する想定でビジネスレポートを書きました。

・Marketing

基本的なマーケティングの原理と仕組み。YouTubeとかメディアを使ったプロモーションの例とか沢山知れて楽しかった。

・Asia and the Pacific in motion

アジア太平洋研究はANUがかなり強くて先進的な分野なので取ってみた。アジアの色んな国の文化・概念についてリレー講義していく授業。日本に興味のある人が多かったかなぁ。

・Migration in the modern world

 オーストラリアと言えば移民国家!と漠然と思って取ってみたけど、データの計算とかエクセルとか色んなスキルを求められたので結構しんどかった。日本ではまだまだ研究が進んでない分野だからまぁ知れてよかったかな…

 

結構取っている授業に統一感がないので「何専攻?」と聞かれると毎回「うッ」となりますが、まぁそれが交換留学生のいいところなので何でもかんでも取ってます。では具体的に日本との大学の違いは?

 

オーストラリアの大学:良い点

①成績がその都度把握できる

こちらの大学ではコースのシラバスごとに成績の割合が予めきちんと設定されていて、レポート40点、授業参加10点、テスト30点、クイズ20点というように自分が今何点取れているのか常に把握することができます。ちなみに単位を取るには50/100を達成できればオッケーです。なので単位を取るにはテストで大体このくらいできればいいのかと計算することができます。オンラインで確認できるのでめっちゃ便利。

 

②授業がオンラインで見れる

めちゃくちゃ有難い仕組み!日本でこれを導入したら誰も大学に行かなくなるでしょう。笑 全ての授業がレコーディングされているので授業に行かなくても後で見ればいいし、分からなかった部分も後で見返すことができます。テストの勉強もしやすいし、留学生にとってはとても助かる。ただ、これは講義のみなのでチュートリアルには出席しないといけません。なので人によっては週に4コマのチュートリアルしか授業にでないことも(?)

 

⓷学習サポートが手厚い

大学側のアカデミックサポートがとてもしっかりしてます。留学生向けのEnglis Speaking Sessionが毎日開催されていたり、レポートをプロのサポーターが添削してくれたり言語のハンディキャップを補ってくれる仕組みがあるので、授業にはなんとかついていけます。

 

チュートリアル

これを良い点にいれるかは迷ったけれども…笑 講義とは別に毎回の授業にチュートリアルというディスカッションやプレゼンをする場があります。講義の内容を深めたり、アウトプットする実践機会です。日本の受け身型教育を受けてきた身には結構辛い。最初はディスカッションの質問が何かさえも理解できなかったり、周りの学生が何を話しているのか分からなかったり、神経を削られていました。でもチューターに分からないところを質問出来たり、より積極的に授業に関わることができるのでいい機会だと思います。(建前)

 

⑤授業中寝ている学生がいない

これですね。日本だと授業中周りを見渡すと寝ているか携帯いじってるか…が大半だと思うんですが、こちらの学生は学ぶ目的があるしめっちゃ真面目です。積極的に質問したり、友達同士で議論したり意欲がすごいです。学びたいから大学に来てるのか~と当たり前のことを気づかせてくれます。素敵。

 

⑥オンライン社会

ペンやノートを持たずともノートパソコン一台あれば何でもできてしまいます。日本みたいなレスポンスシートもないし、レジュメも全てオンラインにアップロードされているのでペーパーレスでエコだし、課題のリーディングも基本的にオンライン文献です。(カタカナ使いすぎてル―大柴みたいになった)日本は毎回の授業で大量のレジュメを印刷していてもったいないですね。私の大学に来ていた留学生が言ってました。「日本はテクノロジー社会なのに、教育のやり方がとってもアナログだね」って。(核心ついてくる~~)

 

オーストラリアの大学:悪い点

①「留学生だから」が通用しない

これ良い意味でもあるのかもしれないけれど、多文化国家なだけあってどこ出身か国籍は何かなどは全然関係ありません。アジア人の顔をしていたって現地で育って英語もペラペラの人が沢山いるので、向こうも英語が喋れるだろうと思って話しかけてきます。特に大学は留学生でも英語を学びに来ているわけではないので、レベルも総じて高いし、求められるものも現地の学生と同等です。日本の大学では留学生向けの授業もありますが、こちらでは言語のハンディキャップがありながら、現地人と同じ授業を受けるので結局は英語できないとツライ。

 

②日本ほどサークル活動や部活が活発じゃない

大学生と言えばサークル!というイメージが日本ではありますが、こちらでは全体的に日本ほど活動が活発ではないです。イメージ的にはサークルのもっと緩い版みたいな感じです。私も大学のダンスサークルに入りましたが、週に2回ワークショップがあって、来たい時に来ていいよみたいな緩い感じでした。(結局5回くらいしか行ってない) 一年くらいしかいない留学生にとっては入りやすいのでいいかもしれないですね!

 

⓷学食がない

美味しいものを学生価格の安い値段で食べれて…考えてみれば日本の学食って最高じゃないですか?これがないんです。(ANUだけ?)一応大学内にカフェやフードストールがあるけれど高いし、日本の学食みたいに座ってわちゃわちゃ…みたいなことができるスペースが少ないです。よってみんなで授業終わりにご飯を食べよう!とかあそこに集まればみんないる、みたいな空間がありません。ちょっと寂しいね。

 

④教科書が高い

コースごとに指定される教科書がめちゃ高いです。e-bookでも50ドルから。100ドルから200ドルするなんてこともザラです。なのでfacebookグループなどで中古の教科書を売買するページがあって学生同士で取引がされます。でも結構みんな強気で、教科書に書き込みとかしてるくせに80ドルで売ってくる、なんてこともあるので注意。

 

総じてオーストラリアの大学は先進的だと思う。

良い点・悪い点見てきましたが、全体的にオーストラリアの大学は効率が良く、留学生の扱いにも慣れているのでとても過ごしやすいです。正直こちらの大学の学生に日本の大学を勧めるかと言われたら微妙かもしれないです。笑 ただ帰国してからもあと2年、日本の大学で勉強するのでこの視点を持って勉強できたらな~と思います。

留学先としてオーストラリアの大学を是非視野にいれてもらえれば嬉しいです。

ではまた~;)