野菜も果物も全部タダ?シドニー発・食品ロスを救う無料スーパーに行ってきた
大学も夏休みになり、シドニーに引っ越して1ヶ月が経ちました。
インターンを始めたり新しい生活が始まったのはまた別の記事で書くことにして、先日食品ロスを救う世界初とも言われる無料のスーパーマーケットに行ってきました!ずっと行きたかったところ!
その画期的なスーパーは黄色がトレードマークの「OZ HARVEST MARKET」
なぜ無料かというと、スーパーや飲食店、農家などと提携して、賞味期限間近もしくは見た目が悪くて売れない、でも品質には問題がないような食品を回収しており、働いている人たちもほとんどボランティアだから。
日本にも食品廃棄に取り組むNPOはあるし、炊き出しなどを行なってる団体はあるけど、売れないものを集めてスーパーにしてしまおう!という発想はなかったのでは?
私も飲食店でバイトしてたときに、どれだけの食べ物が捨てられてきたかを目の前で見てきたし、こんな勿体無いことをしないと儲けられない飲食店…と悲しくなったりしていました。もっと日本でこういうシステムが構築されて欲しいなぁ。
あとは「食品廃棄のものをもらうのは貧しい人」という感覚もちょっと古いかもしれません。最初1人で行くのは少しドキドキしたけれど、行ってみたら主婦さんもいるし、カップルで来てる人もいたし、子供も居てアットホームな雰囲気でした。
「恵まれない人に食べ物を」というよりは、「捨てられる食べ物を救おう(Rescue the food berore wasted)」という考え方がすごく気に入りました。無料で食べ物をもらうことは全然恥ずかしくないし、むしろカッコいい!
まず、お店に入ると番号札を渡されて、待合室にはコーヒーと軽食が置いてあります。子供が遊ぶスペースがあったり、パソコンが置いてあったり。待ってる間にハンガリーから移住してきたというお爺ちゃんとお話ししてたら「何でも困ったことあったら聞きなさいよ」と最後に電話番号と住所を渡されました。初めてのスタイルのナンパ(笑)
自分の番号が来ると、一人一人にボランティアスタッフの方が付いて一緒に商品をカゴに入れてくれます。今日は野菜は何種類まで取っていいよ、とかこの果物は柔らかいから早く食べてね、とかすごく優しく対応してもらいました。
最後に袋に詰めてくれて、寄付をしたければ寄付箱にお金を入れることが出来ます。
私がゲットしたのはこれ↓
オーストラリアの国民食(?)、ミートパイも手に入れられてホクホク(^_^)
やっぱり一方通行の慈善の心だけで事業を続けていくのは難しい。このスーパーというシステムであれば、誰でも入りやすいし、食べ物を寄付した人も買い物した人も「良いことをした」という気持ちになれる。こんなwin-winな関係がすごく素敵だと思いました。
ぜひシドニーを訪れる機会があれば足を運んでみてください^ ^ ではまた〜